留学体験談

PAREスプリングスクール2015

北海道大学大学院農学院修士1年
長竹 新

私はPAREプログラムでは北海道でのサマースクールとインドネシアでのスプリングスクールの2回に参加しました。現在は農学院の博士課程で土壌学を専攻し、農地から発生する温室効果ガスと窒素の流出という環境負荷を対象に、土壌中での発生メカニズムを明らかにして環境負荷の小さくなる農地管理方法の開発を目指し研究をしています。

サマースクールでは「郊外地域における地域自立的で持続可能なエネルギー獲得」、スプリングスクールでは「都市部に隣接する大規模河川下流での水質汚染を改善」を達成するためのマスタープラン作りに取り組みました。講義では課題に関わるこれまでの取り組みや理論的背景の知識を獲得し、現在の取り組み例の視察も行ったほか、実際に水質の野外調査やガス排出の実験データを採取し、これらを元手に各自設定した地域での課題解決のために必要かつ実行できる技術の組み合わせや規模などを議論しました。

PAREに参加して得られたものとして、共に議論をするグループのメンバーは別個の国と専門から来ており、一つの問題に対する異なる見方や専門知識を共有できたということが刺激的でした。しかし一層興味深かったのは、当初は生じている問題に対応した技術の議論が中心だったのが、次第に街づくりや教育の方針、地域の制度づくりまで広がり、どのようにしたら実社会で実現可能なのか議論できたことでした。

普段行っている研究ではある事象を証明することに力を注ぎます。一方で私の研究に関わる農業技術の実際の普及過程については知っているようで、未だ深くは意識してこなかったものでした。私自身は修士時代には就職活動はほとんど行わずに博士課程に行く事を選びましたが、研究を続けていくという道以外にも、その成果や経験と社会と結びつけ実装できるように働く事の体験がPAREの中にあったと思います。このようなキャリアへの興味と視野が具体的になって来たことも、参加して得られたことです。

将来の進学も視野に入れている学部4年生や修士1年生にとって、これから行う研究とその後のキャリアを考える時に、研究室生活や就活、インターン以外のオススメの機会です!

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